最近、植物が気になる

自己流園芸ベランダ派

自己流園芸ベランダ派

ボタニカル・ライフ?植物生活 (新潮文庫)

ボタニカル・ライフ?植物生活 (新潮文庫)

出発ー6人のアーティストによる旅

東京都写真美術館に「木村伊兵衛アンリ・カルティエ=ブレッソン」「出発ー6人のアーティストによる旅」を見に行った。
前者もすごくよかったのだけれど、後者の特にさわひらきさんの作品が印象に残ってる。
モノクロで静謐な雰囲気な部屋の写真の中を、ミニチュアの飛行機が飛び交う映像作品。
BGMはデヴィッド・シルビアン。
作品の魅力が大きいのはもちろんのこと、実写の中を非現実なモノがウロウロする世界観が好きなんだろう。

ビッチマグネット

ビッチマグネット

ビッチマグネット

主人公が時空を超えたり、学校を襲撃する生徒が登場したりしない。
現実に起こりうる事項だけで小説を書いたのってこの著者だと珍しい気がする。
主人公の思考とかスピード感とか相変わらずだけど。
人生経験による成熟が物語を生み出す、ってことでいいのかな?もう一回読みたい。

4分間のピアニスト

4分間のピアニスト [DVD]

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ラストシーンに拍手喝采!お涙ちょうだいの予想通りの展開かと思いきや。
こんな脚本を書くクリス・クラウス監督は変態に違いない!
まず先生とじゃじゃ馬の生徒という組み合わせだとだんだん打ち解けるのが通例じゃないですか。
それが打ち解けない。最初から最後まで手負いの野犬みたいな主人公。
緊張感のある危うい関係性を描き続ける。

あと演出にも独特な美学が一貫して感じられる。主人公が看守をボコボコにするときにクローズアップされる飛べない蛾とか。
空襲シーンでピアノ曲のBGMがいきなり止まってピアノの破壊音と負傷した兵の叫び声が流れる箇所とか最高です。
この監督さんは今後も注目したいです。