ライフ・アクアティック
著名な海洋冒険ドキュメンタリー映画の監督である主人公ズィスー。しかしここ10年間に撮った映画は大コケしてばかり。最近の撮影では仲間の1人が幻の生物ジャガーザメに食べられてしまう。ズィスーはチームの仲間とともに、リベンジのために最後の撮影へと旅出つ。
B級であることに徹底的にこだわった映画だったよ。(俳優ではなく)登場人物もB級、その行動もB級、話の展開もB級、ギャグもB級。出てくるCGの架空の魚や潜水艦のデザインもチープでキッチュに統一されている。アリの観察箱よろしく、船の縦断面を見せてしかもその中を登場人物が歩き回ったり、といった見所シーンも結構ある。BGMもチープなテクノやデヴィッド・ボーイの弾き語りカバーありとオシャレ系。そして最後にはちょっと泣ける。細部まで徹底的にコントロールされたエンターテイメント。
「あえて」出しているB級感を楽しめるかがこの映画の賛否を分けるなぁと感じた。
以下ネタバレ
ジャガーザメと遭遇し、クルーたちとの絆を確認するクライマックスのシーンで、聞き覚えのある曲が出てきて驚いたよ。このシーンにシガー・ロスのStaralfurははまりすぎだなぁ。もう反射的に涙腺が緩んでしまうよ。この場面を見るためだけでもこの映画を見る価値はあると思った。Amazonにて試聴可。
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