「灰色のダイエットコカコーラ」佐藤友哉

灰色のダイエットコカコーラ

灰色のダイエットコカコーラ

どこにも行き場のない絶望と残酷なセカイの少年少女を描いてきた著者の、ある意味まっとうな成長小説。
特別でありたいという肥大化された自意識を持ちながらも、どこまでも普通な主人公の、当然な帰結。
王道な筋書きでありながら、ここまでおもしろく書けちゃうのがいいね。