ここ数ヶ月で読んで印象に残ってる小説

いつか棺桶はやってくる

いつか棺桶はやってくる

またたび峠

またたび峠

洗面器の音楽

洗面器の音楽

恋するたなだ君

恋するたなだ君

いなかのせんきょ

いなかのせんきょ

おがたQ、という女

おがたQ、という女

「いつか棺桶はやってくる」で興味を持ち、藤谷治の小説をいろいろ読んだ。
いろんなフォーマットで器用におもしろくまとまった小説を書くなぁ。
中でも「いつか棺桶はやってくる」は何か今までにない手触りを感じた。
登場人物の行動原理がおかしい。小説ならこう展開するだろう、ってとこを微妙に外してくる。
どう新しいのかが自分の中でいまいち形を取れないでいるので再読したい。

1000の小説とバックベアード

1000の小説とバックベアード

村上春樹で見たことあるモチーフがちりばめられているけれども、まっとうにおもしろい小説。
今まで不可抗力的に既に終わってしまった子どもを描き続けていた著者が、今作からは真っ正直に成長を描いている。
「灰色のダイエット・コカコーラ」もデフォルメされた異形な物語であったけど、恥ずかしいまでに真面目に成長を描いた小説だった。
三島由紀夫賞受賞の今作がターニング・ポイントだったのかな。

ミヤザワケンジ・グレーテストヒッツ

ミヤザワケンジ・グレーテストヒッツ

ミノタウロス

ミノタウロス