バンテージ・ポイント

大統領暗殺を8人の登場人物の視点で描いていく。
ストーリー自体はシンプルだが、徐々に謎が明かされる物語の構成によって飽きずに見れる。
あと主人公のあの不死身具合もおもしろすぎる。交通事故なめてんのかと。
どっかに黒澤明の「羅生門」にヒントを得た。って書いてあったけど実際どうなんだろ。
羅生門」が登場人物ごとに語られるストーリーが矛盾し、その食い違いが人間の見得や事実の虚ろさ・相対性を描いている。
対して本作は登場人物の証言という形ではなく実際の経験として描かれ、矛盾は発生しない。
真実は一つという欧米的な価値観の表れか。