4分間のピアニスト

4分間のピアニスト [DVD]

4分間のピアニスト [DVD]

ラストシーンに拍手喝采!お涙ちょうだいの予想通りの展開かと思いきや。
こんな脚本を書くクリス・クラウス監督は変態に違いない!
まず先生とじゃじゃ馬の生徒という組み合わせだとだんだん打ち解けるのが通例じゃないですか。
それが打ち解けない。最初から最後まで手負いの野犬みたいな主人公。
緊張感のある危うい関係性を描き続ける。

あと演出にも独特な美学が一貫して感じられる。主人公が看守をボコボコにするときにクローズアップされる飛べない蛾とか。
空襲シーンでピアノ曲のBGMがいきなり止まってピアノの破壊音と負傷した兵の叫び声が流れる箇所とか最高です。
この監督さんは今後も注目したいです。